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いつでも、どこでも話したい相手と話をしたい、それもくっきりとした声で自然な口調で、目の前にいなくても・・・という人間の欲望から発展したものが電話というものでした。 そしてそれはさまざまな努力と絶え間ない技術研鑽と社会認識の変化を生み出しました。 つまり時間と距離の克服だったわけです。

そして、どこでも話したいは、移動しながらでも使いたいという移動無線機器・システムの開発につながり、機械と機械の通信や、機械やソフトが人間に変わって考えるというAIの活動も既に始まっています。

 

このように移動体無線の発展は目覚しいものですが、また一番身近な無線を使った機器は携帯電話かTV・ラジオでしょう。 そしてこの中で携帯電話を考えると、2017年6月末時点で携帯電話の契約数は主要3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)合計で1億6311万2000であり、日本の総人口を上回っており、既に広く日常生活に溶け込んでいるといえます。

携帯電話端末が急速に普及し始めたのは1992年ごろです。 しかし、3G端末と4G端末の違いは何か、と言われると意外とちゃんとは答えられず、困ってしまいます。 そのように身近なゆえに”使えて当たり前”と考えている機器の中身と技術を整理して行きたいと考えます。

 

ただし、このみんなに認知されて使われている携帯電話、そのシステムは非常に複雑で巨大なものであり、音声だけのためにあったシステムがデータ通信という機能も含むようになり、無線通信技術とネットワーク技術の統合したものとなりました。 

よって無線技術としての進歩とネットワーク技術の進歩もあり、一方それらの統合を行う技術も必要になることになります。

 

本稿では、正確さを逸しないように執筆していますが、複雑で巨大という意味から、多くの技術項目を含んだり相互に関係したりしていますので、間違いや説明が足りない部分がないともいえませんのでその節にはご指摘いただければ幸いでございます。

 

 

携帯電話とスマートフォン

 

<<著作者: 米田心文/飛翔テクノコム>>
https://www.hishoutechno.com

 

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